僕らは寝っ転がってたくさんの星を見ている。 いつか今日の出来事も『彼女』のことも忘れていくのかも知れない。 「ホンマくん、『彼女』の様子見てきなよ」 「いいよ、寝てるだけだって。そんなに言うんだったらキノシタ行けよ」 「ほんと自分勝手だなぁ」 「どっちがだよ」 僕らは『彼女』を迎えにここまできた。 次は『彼女』が僕らを迎えにくる番だ。 でも、ここにきてから結構時間が経ったと思うのだが『彼女』は起きてこない・・・・・ 「それにしても暑いなぁ」 「プリン食べたら余計に喉渇いた」 僕は目を閉じた。 帰りは狭い車に3人か・・・・・ 『彼女』が助手席に座っちゃうとデートにくっついてきた気の利かない男友達みたいだ。 『彼女』には何としても後ろに座ってもらおう。 でもって帰ったら今のバンドを解散しちゃって、 『彼女』とキノシタと僕の3人でバンドを始めるのも悪くないなぁ。 僕はそんなことばかり想像していたんだ。 END |