いつもと変わらない朝。 前の日にどんな出来事があっても誰にも平等に朝はやってくる。 子供を幼稚園に送り出して、 私はソファに座りぼんやりとテレビを観ている。 <なんだか疲れてるなぁ・・・・・癒されたいなぁ・・・・・> テレビの中では芸能人のどうでもいい恋愛を重大ニュースのように 老け顔のコメンテーターが伝えている。 私は視線を窓の外に向ける。 晴れている、雲一つない青空。 私は立ち上がって薄手のジャケットを着て外に出た。 柔らかい日差しが私を包む。 私はゆっくりと駅に向かって歩き出す。 隣町の駅ビルのケーキを買いに行こう。 雑誌か何かに載っていたやつ。 私はそのケーキを買って慎重に慎重に家に持って帰る様子を想像していた。 悩むのはその後だっていいはずだ。 〜おしまい |